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写真展「ケニア・生命の大地」

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2014年11月12日(水)から24日(月・祝)まで、東京のリコーイメージングスクエア新宿(旧ペンタックスフォーラム)にて写真展を行います!

【作品内容】
東アフリカ・ケニア各地の国立公園・保護区で2年半に渡り撮影された、野生動物のカラー写真約50点で構成。

アフリカ大陸の東海岸、赤道直下に位置するケニアは野生生物の数・多様性において世界有数の豊かさを誇る国です。私は青年海外協力隊として、ケニア野生生物公社(Kenya Wildlife Service / KWS)にて野生生物保護に携わる傍ら、ケニア各地の国立公園・保護区にて野生生物の生き生きした姿を撮影してきました。そして今回、二年半の間に撮影した数万枚の写真の中から選りすぐりの約50点を日本の皆様にご紹介したいと思います。地の果てまで続く数万頭のヌーの群れ、猛々しく争うアフリカゾウ、極彩色に着飾った小鳥たち・・・これらは私達日本人が日々慌ただしく過ごしているこの現在にも確かに存在している、もう一つの世界です。それと同時に私たちが共有している一つの世界の一部でもあり、そして開発や密猟などにより今まさに失われつつある世界でもあります。これらの作品が後世までこの偉大な自然を残すための一助になることを願って止みません。

Facebookページ: https://www.facebook.com/landofwildlife

【スポンサー募集】
写真展のスポンサーを募集しています!支援者には支援額に応じてポストカードやオリジナルプリントなどのグッズ、写真展会場パネルへのお名前記載、本人による会場での作品解説、レセプション招待などが贈られます。また写真展の収益の一部は植林のための苗木購入に充てられ、ケニア沿岸の森林保護に役立てられます。詳しくは以下のリンクを参照ください。
https://readyfor.jp/projects/save_elephants_forest
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クロサイ

クロサイ

ナクル湖国立公園のクロサイ(Black Rhinoceros / Diceros bicornis)。クロサイのハッキリ写った写真は持っていないと思っていたのですが、ライブラリを整理していると違和感のあるサイのシルエットが目に入りました。もしやと思って調べてみると、案の定クロサイでした。判断の基準は色が黒いから・・・ではなく、尖った上唇、体に対して比較的小さな頭、耳から上側の角までの長さが短いことです。(シロサイとクロサイのいい加減な名前の由来についてはこちらを参照。)20世紀初頭には数十万頭は生息していたと見られるクロサイですが、現在はアフリカ全土で数千頭しか生き残っていない、極めて差し迫った絶滅の危機に瀕している動物です。サイの角は漢方薬の材料として極めて高い値段で取引されるため、常に密猟の危険に曝されています。ケニアでは監視の目が行き届きやすい小さな国立公園、ナイロビ国立公園とナクル湖国立公園で重点的にサイの保護が行われています。またアフリカゾウはサイを毛嫌いする性質があり、気の立った雄ゾウがしばしばサイを攻撃するため、ゾウの居ないナイロビ・ナクル両公園はサイの保護地にうってつけの地となっています。

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ゴシキタイヨウチョウ

ゴシキタイヨウチョウ

ケニア山中腹の登山道で遭遇したゴシキタイヨウチョウ(Eantern Double-collared Sunbird / Cinnyris mediocris)。標高1800m~3700mの高地に生息しています。体長11cm。

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シロエリコウ

シロエリコウ

港町モンバサの公園に現れたシロエリコウ(Wooly-Necked Stork / Ciconia episcopus)。体長56cm。英名の“羊毛っぽい首のコウノトリ”の名の通りの白くフワフワした羽毛が首を覆っています。暖かそうですが、生息地はアフリカ、インドから東南アジアと、熱帯地方のみです。

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曙光に染まるケニア山

ケニア山

今日は珍しく動物のいない風景、ケニア山の山頂です。ケニア山はケニアの国名の由来にもなっている、標高5,199mアフリカ第二の山です。富士山やキリマンジャロ山と同じく一つの成層火山ですが、頂上付近は氷河に削られて幾つもの険しい峰を形作っています。私が登ったのは標高4,985mのレナナ峰で、ここが高度なクライミング技術が無くても到達できる最高地点になります。写真に写っているのがレナナ峰頂上から見た、最高峰のバティアン峰です。往路に3日、復路に2日のタフな山行ですが、山頂からの眺めはケニア生活の最後を締めくくるに相応しい素晴らしいものでした。

さて、ここケニア山国立公園を含め、ケニアには沢山の国立公園、保護区があるのですが、一番好きなところ、おススメのところ、というのを良く訊かれます。何処の国立公園もそれぞれに特色があり、風景や気候、見られる動物も異なり、一つに決めるのは正直とても難しいです。ただ初めてのサファリと言うのでしたらやはりマサイマラ国立保護区が一番のおすすめです。なだらかな草原の丘が地の果てまで続く風景は他では見られないものですし、何より動物の生息密度が高く、ライオンやチーターなどの肉食動物が高い確率で見られる場所は他にありません。また8月と11月にはヌーの大移動を見ることもでき、宿泊施設・パッケージツアーなども充実しており、日本人が経営しているロッジもあります。アフリカでのロッジと言うと、物凄く粗末なものを想像するかもしれませんが、実際は逆で、サファリツアーが欧州の王侯貴族の狩猟旅行を由来としている事から宿泊施設・食事ともにかなり豪華なものです。バックパッカー向けの格安ツアーでも、粗末な掘立小屋と言うことはなく、最低限の質は確保されています。サファリ初心者には他にキリマンジャロの雄大な風景とゾウの群れを見ることができるアンボセリ国立公園、シロサイをほぼ確実に観察できるナクル湖国立公園などがおススメです。逆に個人的に一番思い入れがあるのはツァボ・イースト国立公園です。ツァボ国立公園は東西合わせて四国ほどの面積があるケニア最大の国立公園で、赤土の一見荒涼とした大地は、実に豊かな生態系を育んでいます。見どころは何と言っても「ツァボの赤ゾウ」こと赤土を身にまとった赤いゾウです。運が良ければ繁殖期のゾウの大集会を見ることができます。視界に百頭ものゾウが入る圧倒的な光景は、もはや地球上でここ以外では見られないかもしれません。またケニアで見られる殆どの大型動物が生息しており、鳥類は500種を超えます。ただ動物の生息密度はマサイマラに比べるとずっと低いので、特に肉食動物との遭遇は運頼みになります。

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福井智一

Author:福井智一
ケニアにて野生生物保護の仕事をしていました。
日本においてもアフリカの野生動物を守る活動を続けていこうと考えています。
ケニア各地で撮影した写真を通じて、アフリカの大自然の魅力をお伝えします。
画像の無断転載は固くお断りします。ご利用になりたい方はコメント欄より連絡お願いします。
本ブログはリンクフリーです。リンクはご自由にどうぞ。
本ブログに掲載された写真を販売しています。下のバナーからどうぞ。

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