
マサイマラ国立保護区で朝日を浴びて歩くカバ(Hippopotamus /
Hippopotamus amphibius)。カバは水生動物、交尾や出産も水中で行い、5分も水中に潜っていることが出来ます。近年クジラと近縁の生き物であることも明らかになり、当然さぞかし泳ぎが上手なのでは、と思われがちですが、実はカバは泳げません。カバは「沈むこと」、「水の底を歩くこと」、「浮かぶこと」が出来ますが、「浮いた状態で移動すること」は出来ません。確かに水に浮かんだカバがそのままスイスイ移動するのは見たことがありません。泳ぐことが出来ないので、カバは余り水が深いところには住むことが出来ません。
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11-21(木)17時09分|カバ
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マサイマラ国立保護区、マラ川のカバ(Hippopotamus /
Hippopotamus amphibius)たちです。カバは基本的に夜行性で、暑い昼間に顔を出すことはあまりないのですが、この日はカンカン照りの中、群れ総出で姿を見せてくれました。
最近の分子遺伝学の手法を使った研究で、カバはクジラと近縁であることが明らかになりました。言われてみれば確かに水生であることや毛が無いこと、大きく開く口はクジラと共通ですね。以前はカバとクジラの共通点は収斂進化、言わば「他人の空似」だと思われていたのですが、実は他人ではなく兄弟だったということです。この発見によって、「偶蹄目」、「クジラ目」と言う分類群は廃止され、新たに「鯨偶蹄目」が創設されました。これによると、ウシなどの反芻動物から見るとラクダやイノシシよりクジラのほうが近縁ということになります。なかなか人、いや獣は見かけによらないものです。ちなみにこの発見をしたのは日本の東工大のグループです。しかも以前学会発表を聴いたことがあるのですが、SINE (動く遺伝子の一種)を使った類縁関係の推定というのが、当時同じく動く遺伝子の研究をしていた私には非常に興味深かったのを憶えています。先日はiPS細胞の山中教授がノーベル賞を受賞しましたが、日本のバイオもなかなかやりますね。残念ながらノーベル賞に完全な基礎生物学を扱う部門が無いので、東工大の岡田先生はノーベル賞を貰えそうにありませんが(笑)。
カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り: F5.6
露出時間: 1/1600 sec
ISO感度: 400
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10-09(火)21時59分|カバ
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水辺に向かうマサイマラのカバ。カバは日中は殆ど水の中から出ないので,全身の姿を見ることは比較的まれです。夜になると陸に出て草を食べます。カバはその姿から、のんびりした大人しい動物と思われがちですが、実はアフリカでナンバー1の危険動物です。縄張り意識が非常に強く,縄張りを犯されたと感じると人間だろうが自動車だろうが猛烈な攻撃を仕掛けてきます。人間がカバに噛まれればもちろん即死です。一方でカバの肉は非常に美味とされており,密猟の対象にもなっています。今日もアフリカの何処かでカバと人間の仁義無き戦いが繰り広げられています。

背中にいるのはオックスペッカー。ウッドペッカーがキツツキですから、オックスペッカーの和名はやっぱりウシツツキです。オックスペッカーは大型動物の皮膚から寄生虫をついばんで食べるので、彼らはいわゆる双利共生の関係にあるのですが,自然はなかなかそう簡単に美談だけでは終わりません。なんと大型動物の側に傷があった場合、その傷をつついて流れ出す血を舐めるそうです。昨日のエステティシャンが今日は吸血鬼となる・・・
撮影データ
カメラ:
Pentax K-5レンズ:
DA☆300mm F4.0絞り: F6.3
露出時間: 1/400 sec
ISO感度: 200
データ復旧
05-10(木)04時53分|カバ
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