アガマの一種(Mwanza Flat-headed Agama / Agama mwanzae)。ケニアで一般的に見られるのは朱色の頭、青とターコイズブルーの縞模様の尾が特徴的なRed-headed Rock Agamaですが、ここマサイマラのアガマは紅色の上半身とコバルトブルーの下半身の別種です。オスの全長約30cm。他のアガマ同様、ド派手なのはオスだけです。アガマはイグアナに近いトカゲの仲間で、昆虫食がメインですが植物も食べる雑食性です。知り合いにトカゲが死ぬほど嫌いという人が居るのですが、虫嫌いな人でもケニアに来てもまあ大丈夫だと思うのですが、トカゲが無理な人は来ないほうが良いかもしれません。アガマやヒガシオニプレートトカゲ、ナイルオオトカゲと、日本のトカゲとは比較にならないほど大きなトカゲがそこらじゅうにウヨウヨしてますから。特にアガマは沢山いるので、モンバサの町をアガマに遭遇せずに歩くのは不可能なくらいです。全く無害そのものなんですけどね。
初登場の爬虫類、ツァボ・イースト国立公園のアガマ(Red-headed Rock Agama / Agama agama)です。日本ではレインボーアガマという愛称で、ペットショップでも売られているそうです。アガマそのものは街中にでもどこにでもいる、ありふれたトカゲなのですが、ここツァボのアガマはひときわ大きく色が鮮やかでした。大きさは最大で30cmくらいにまでなり、餌は昆虫などの小動物です。赤・青・緑の鮮やかな色彩になるのは成熟したオスのみで、その目的はもちろんメスへのアピールです。求愛行動もユニークで,メスを追いかけ回しては腕立て伏せの要領で首を上下に一生懸命振ります。筆者も見習いたいものです。足は非常に速く、日本にいるトカゲが這う要領で全身をくねらせて走るのに対し、アガマは足を立ち上げて、体はくねらせず足の力だけでダッシュします。まあこんな派手な恰好をしていれば,足くらい速くないとあっという間に鳥に食べられちゃいますね。ちなみに30年近く前に一世を風靡したエリマキトカゲもアガマの仲間です。