
気が付くと無数の魚の群れの中に居た。マリンディ海洋国立公園にて。
カメラ: SIGMA DP1s
レンズ: 16mm F4.0
絞り: F4.5
露出時間: 1/60 sec
ISO感度: 100
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04-03(水)21時36分|海洋生物
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ケニアで川が海に流れ込むところ、すなわち干潟の汽水域はもれなくマングローブ林になっています。マングローブ林はヒルギの仲間などの、塩水でも生息できる特別な木で構成されていて、水鳥や魚、甲殻類、貝類などから構成される豊かな生態系を支えています。干潟の泥はデトリタス(有機物の粒子や微生物の複合体)を豊かに含んでおり、シオマネキなどの多くの生き物がそれを濾しとって食料にしています。

↑草食性のカニ(
Neosarmatium meinerti)。落ちてきたマングローブの葉を食べる。

↑シオマネキの一種(
Uca chorophthalmus)。小さい鋏で泥をつまんで口に運び、泥に付着したデトリタスを濾しとって食べる。巨大な鋏を持っているのはオスだけ。
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01-19(土)22時15分|海洋生物
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モンバサ海洋国立公園、珊瑚礁の周りを泳ぐ魚群。左上に沢山居る背側が黄色く黒い斑点のある魚がBlack-Spotted Sweetlip、真ん中の縞模様の魚がオヤビッチャ(Sargent Major /
Abudefduf vaigiensis)、右下の胸鰭の赤い魚がヒメフエダイ(Red Snapper /
Lutjanus gibbus)です。ヒメフエダイはモンバサの日本料理店ではタイとして売られていますが、味は鯛に負けず劣らず美味です。海洋国立公園内は完全禁漁ですが、珊瑚礁は地元の漁業資源を支えています。
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09-28(金)22時24分|海洋生物
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キシテ海洋国立公園の珊瑚礁。生き物に詳しい人には常識かもしれませんが、サンゴは実は植物ではなくて動物です。クラゲやイソギンチャクと同じ、刺胞動物に含まれる、ポリプと呼ばれる数ミリの小さなイソギンチャク様の生き物がサンゴの本体です。このポリプが数万、数百万の巨大な群体を形成したものがサンゴです。サンゴは海水中の二酸化炭素をカルシウム塩として固定し、石灰岩の骨格を作ります。珊瑚礁というのは、サンゴの骨格が数百万年かかって作り出した、石灰岩の構造体のことです。
一般に海洋は、陸の森林や草原に比べ生産量(面積当たりの生き物を養えるエネルギーの量、すなわち光合成量)が、遥かに少ないのですが、珊瑚礁は海洋としては例外的に熱帯雨林に匹敵するほどの生産量を誇ります。圧倒的な生産量と、様々な形のサンゴが生み出す多様な環境が、色とりどりの様々な生き物が暮らすことを可能にしています。

しかし不思議ではありませんか?珊瑚礁はもちろんサンゴに覆われています。海草・海藻も生えてはいますが、まばらです。しかし上述したようにサンゴは動物なので、光合成はできません。透明度の高い水は、水中の植物プランクトンの量がとても少ないことを示しています。では一体誰が熱帯雨林にも匹敵するという珊瑚礁のエネルギー生産を担っているのでしょうか?
答えはサンゴの体の中にあります。珊瑚礁を形成する造礁サンゴは、ポリプの中に褐虫藻と呼ばれる小さな藻類(植物)を共生させています。この褐虫藻が光合成を行い、エネルギーの一部をサンゴに分け与えています。一方でサンゴは褐虫藻に栄養塩類(肥料分)や二酸化炭素を供給しています。褐虫藻は十分な日の光と潤沢に供給される栄養塩類のおかげで、非常に高効率で光合成を行うことが出来るのです。また、褐虫藻が共生しているのはサンゴだけではありません。クマノミが共生していることで有名な大型のイソギンチャクや、「ビーナスの誕生」で有名な巨大なシャコガイの外套膜にも褐虫藻が共生し、珊瑚礁の生態系を底辺から支えています。珊瑚礁は無数の生き物が互いに支えあうことによって、他に類を見ない複雑で豊かな生態系を形作っているのです。
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09-18(火)21時59分|海洋生物
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ブダイの仲間。英名Parrotfishは、オウムのような鮮やかな体色と太いくちばしによります。ブダイはサンゴ礁の生態系の中でサンゴとライバル関係にある海藻を主に食べる一方で、死んだサンゴや生きたサンゴそのものも時折食べることで、サンゴ礁の生態系のバランスを左右する重要な役割を果たしていると考えられています。またサンゴ礁の周囲に広がる白い砂は、ブダイがサンゴや海藻を食べるときに固着しているサンゴ骨格(=石灰岩)ごと削り取った際に出来たものだそうです。
カメラ: Pentax K-5
レンズ: FA 50mm F2.8 macro
絞り: F4.0
露出時間: 1/400 sec
ISO感度: 160
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08-31(金)18時24分|海洋生物
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