
笹食いのジャイアントパンダ、ユーカリ食いのコアラなど、偏食で有名な動物はいくつもいますが、大型の肉食動物で極端な偏食というのは珍しいのではないでしょうか。コシジロイヌワシ(Verreaux's Eagle /
Aquila verreauxii)は体長90㎝を超える、堂々とした体躯のイヌワシの仲間ですが、その獲物の殆どを岩場に棲む二種のハイラックス、
ケープハイラックス(イワハイラックス)と
キボシイワハイラックスに依存しています。タンザニアのセレンゲティ国立公園で調べられた結果によると獲物の99.1%がハイラックスで、一組のつがいが年間約400匹のハイラックスを捕えるそうです。ハイラックスにとっては死神もいいところで、コシジロイヌワシに対する警戒心は非常に強く、いつでも岩の割れ目に逃げられるように準備しているのですが、コシジロイヌワシはいとも容易く、巣から狩りに出てものの数分でハイラックスを捕えて戻ってくるそうです。写真のコシジロイヌワシは頭が白くこげ茶色の羽ですが、これは若鳥の特徴で、成鳥になると名前の通り腰と翼の一部が白く、他の部分は真っ黒になります。東ツァボ国立公園にて。
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03-02(日)17時44分|ワシ・タカ
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本ブログ300回目の記事は猛禽ファン憧れの的、カンムリクマタカ(African Crowned Eagle /
Stephanoaetus coronatus)です。サハラ砂漠以南の熱帯林に広く生息しており、獲物を探して木々の間を低く飛び回ります。
ゴマバラワシがアフリカのサバンナの空の王者なら、森の空の王者がこのカンムリクマタカです。ゴマバラワシや中南米の熱帯林に生息するオウギワシと並び、最強の猛禽という話になると必ず出て来る種です。体長は長い尾羽を含めて最大92㎝にも達しますが、体重では最大でも4㎏に満たず、最大で6㎏を超えるゴマバラワシには及びません。しかし獲物とする動物のサイズは決して劣らず、サルや
ハイラックスなどの中型の哺乳類を主食とし、時に
ブッシュバックやダイカーなどの、自身の体重を遥かに超える小型のアンテロープをも襲います。下の写真にもはっきり写っている恐るべき長いかぎ爪は、100㎏を軽く超える握力とあいまって獲物の頭蓋骨をも容易に貫通するとのことです。写真のカンムリクマタカを撮影したアバデア国立公園の豊かな森には、獲物となりうる
アビシニアンクロシロコロブスやブッシュバックが多数生息していました。

02-24(月)15時08分|ワシ・タカ
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ケニア南端の漁村、シモニの村の上空を飛ぶヤシハゲワシ(Palm-nut Vulture /
Gypohierax angolensis)。ハゲワシと言っても禿げているのは頭ではなく目の周り、食性も腐肉食ではなく、名前の通りアブラヤシの実を主に、魚や甲殻類なども食べています。
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10-12(土)15時32分|ワシ・タカ
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まるで何かを囁き掛けているようなヘビクイワシ(Secretary Bird /
Sagittarius serpentarius)の夫婦。雌雄同型なので、どちらが雄でどちらが雌なのか分かりませんが、絵的に何故か左が雄、右が雌に見えますね。サンブル国立保護区にて。
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07-15(月)08時07分|ワシ・タカ
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シャバ国立保護区内のロッジの庭に現れたアフリカツミ(Little Sparrowhawk /
Accipiter minullus)。体長28cm、アフリカ最小のタカの仲間です。
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07-10(水)09時41分|ワシ・タカ
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