
サバンナヒヒの一亜種、キイロヒヒ(Yellow Baboon /
Papio cynocephalus cynocephalus)の親子。サバンナヒヒの社会も基本的に序列社会で、ランクの高い強い雄ほど交尾の機会に恵まれる事が多いのですが、強さだけがモテる要因と言うわけではないようです。というのは、雌が交尾を許す相手は必ずしも強い雄ではなく、普段から近くで慣れ親しんだ雄であることが多いからです。男らしいマッチョマンと、マメな優男という複数のモテ戦略があるあたり、やはり人間に近い動物という感じがしますね。
さて、殆どの哺乳類の父親は交尾だけがその仕事なのですが、サバンナヒヒのオスは子供が母離れするまでの二年足らずの間「父親」として子供と関わることが知られています。子供を抱いて運んだり、毛づくろいしたり食料を分け与えたりといった世話の他に、子供やその母が他のメンバーに暴力を振るわれそうになった時に駆けつけて助けるといった、「家父長(godfather)」的な役を担うそうです。また子供の母親が死んでしまった場合、「厳格な父」だけでなく「優しい母」の役も果たすのだそうです。コワモテな姿に似合わずなかなかマメなのですね。
カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り: F5.6
露出時間: 1/500 sec
ISO感度: 200
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01-12(土)12時46分|サバンナヒヒ
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東ツァボのサバンナヒヒ(Baboon)。ケニアには二種のサバンナヒヒがいますが、写真は東側に生息しているキイロヒヒ(Yellow Baboon)です。食性は主に草食ですが、小動物、時にはウサギやガゼルなども襲って食べるようです。サルによる人への害は日本でも問題になっていますが、ここケニアでもサル、殊にバブーンによる被害は深刻です。人が持っている食べ物を強奪したり、畑を荒らしたり、住居に侵入して荒らしまわったり、野生の山賊と言ったところです。成熟した雄、特にアヌビスヒヒ(Olive Baboon)のオスはゴリラのような強大な上半身の筋肉と大型犬並みの発達した牙を持ち、非常に危険です。バブーンを常食しているヒョウですら、雄のバブーンと正面から対決することは避けます。観光地での被害は餌付けするバカな人間が居るせいなので、バブーンたちを恨んでも仕方ありませんがね。
カメラ: Pentax K-5
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露出時間: 1/800 sec
ISO感度: 200
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07-15(日)01時38分|サバンナヒヒ
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