ブログtop > アーカイブ - 2013-05-

アフリカゾウの猛チャージ

ゾウ

怒りの雄アフリカゾウ。雄のアフリカゾウは最大で体高4m、体重6tにも達します。通常良く目にする雌ゾウの平均体高が2.5m、体重3tですから、ざっとその倍のサイズになります。実際最大クラスの雄ゾウを目にすると、巨大なゾウを見るのに慣れていても、規格外の巨大さと発散される覇気に圧倒され、むしろ恐怖・畏怖を感じます。ここまで来るともはや動物、猛獣というレベルではなく怪獣です。発情期のせいか非常に気が立っており、私の乗っている車も威嚇されて肝を冷やしました。ドライバーは余裕の表情でしたが、こちらは車ごとペシャンコにされるのではと気が気ではありませんでした。我々の前を通り過ぎた先は水場になっており、そこでは二頭の雌ライオンが水を飲んでいました。お互い天敵を持たないサバンナの王者同士、余裕で通り過ぎるのかと思いきや、突然威嚇もせずにライオンに向けて猛チャージを仕掛けました。本気のゾウのダッシュは想像を遥かに超えるスピードで、ライオンだったから軽く身をかわせたものの、人間だったら訳も分からないままにペシャンコになるところでした。巨大な雄ゾウの前ではライオンもまるで子猫のように見えましたが、それでも百獣の王、距離をとってまた悠々と水を飲み始めました。見ているこっちが恐怖で真っ青なのに流石です。

カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り:  F5.6
露出時間: 1/400 sec
ISO感度: 400


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ライオンのハンティング

IMGP7494.jpg

ケニアに来て2年足らず、遂にライオンのハンティングを観察することができました。無線機からの情報で現場に駆けつけたときには、道路のすぐ脇に口の周りを血まみれにした雌ライオンが休んでおり、100mほど離れた先に傷付いたバッファローと彼を守る二頭のバッファロー、そこから手前に4頭の若いライオンが待機していました(上)。状況から察するに、恐らく親ライオンが脚を攻撃してバッファローを弱らせ、訓練のために狩りの仕上げを子供たちに任せているようでした。ほどなくして護衛の二頭はその場を去り、子ライオンの攻撃が始まりました(中)が、なかなか止めを刺すことができません。喉に食らい付いて窒息させる事ぐらいは勿論知っているんでしょうが、喉を攻撃すれば恐るべき角の一撃を食らう危険があります。もう逃げることができない獲物相手にハイリスクな攻撃をする理由は無いということなのか、子ライオンたちは安全な背後から執拗に攻撃を仕掛けます。しかしバッファローの体格は圧倒的。もたついている間にバッファローの大群が迫ってきました。数の力でライオンを蹴散らすのかと思いきや、現場に辿り着いたバッファロー達は一頭を残してライオンに驚き逃げてしまいました。残った一頭は余程の自信があるのか、それとも傷ついた一頭と浅からぬ因縁があるのか、たった一頭でライオンの群れを蹴散らします(下)。しばらく傷ついた一頭の側に寄り添って守っていましたが、やがて諦めて去ってゆきました。やがて親ライオンもやってきて、傷ついたバッファローをめぐる攻防は終わりを告げました。東ツァボ国立公園にて。

IMGP7561.jpg

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アフリカゾウの交尾

ゾウの交尾

アフリカゾウの交尾。ゾウの繁殖行動はちょっと特殊です。普段は成熟雄は雌と子供の群れとは離れて生活しています。雄同士の闘争によって強さランキングが決まり、繁殖期には強い雄ほど優先的に雌にアプローチすることができます。雌は発情期になるといつもより頭を高く掲げ目を大きく見開き、また雄のアプローチを受け入れるようになります。雄は鼻先で雌の生殖器に触れ、分泌物を口腔内の特殊な嗅覚器官に触れさせることで雌が実際に妊娠可能な常態かをチェックします。いよいよ雄が交尾を迫ろうとすると、雌は群れから離れて雄から早足で逃げ回ります。この鬼ごっこは短くて数百メートル、長ければ1キロメートル以上になります。まるで雄がどれほど本気なのかを試しているかのようです。最終的に雄が雌の首あたりに鼻を伸ばしてタッチすると、雌は雄を受け入れ鬼ごっこの終了となります。交尾そのものは45秒足らずで終了します。メスの発情期は2-6日続き、その間に交尾を繰り返しますが、特定の雄とカップルになるわけではないようです。妊娠期間は22ヶ月、次の子供を生むのは4-9年後と、人間よりずっと遅い繁殖ペースです。なのでゾウは人間以上に子供を大事に育てます。サンブル国立保護区にて。

カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り:  F4.5
露出時間: 1/800 sec
ISO感度: 1250


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オリックス

オリックス雄

近所の公園に沢山居るので新鮮味が少し足りませんでしたが、初めて遭遇した野生のオリックス(Gemsbok /Oryx gazella)です。ここサンブル国立保護区をはじめとした半砂漠地帯に生息する、体高約120cm、体重約170kgの大型のアンテロープです。オスのほうが僅かに大きいですが見た目で判別できるほどではありません。雌雄共に長大で鋭利な角を持ちますが、角の形で雌雄を見分けることが出来ます。完全に直線的で、やや太目の角のを持つのが雄(上)、角がやや細く日本刀のように微妙に反っているのが雌(下)です。繁殖はハーレム制で、雄はハーレムの主の座を得るためにその角を突き合わせて闘いますが、勿論相手の体に突き刺す事はなく横殴りに相手を打ちつけて闘います。ただし相手が捕食者の場合はその限りではなく、ライオンが刺し殺される場合もあるそうです。とは言えライオンもビビっていては商売上がったりなのか、特に獲物として敬遠してくれるわけではないそうです。野性の世界は厳しいですね。

オリックス雌


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サンブル国立保護区の老雄ライオン

老雄ライオン

 食事中の老雄ライオン(Lion / Panthera leo)。もう一頭の雄と共に肉を食べていました。獲物はインパラ大の動物のようでしたが、殆ど食べつくされて正体は分かりませんでした。頭骨も残っていませんでしたから、ハイエナの獲物を横取りしたのかもしれません。もう一頭の雄は前足を負傷しており、とても狩りが出来る状態ではありませんでした。おそらく兄弟が食べさせているのでしょう。共同統治のプライドを陥落した兄弟か、あるいは一度もプライドを持つことなく老いさらばえてしまったのかもしれません。落ち武者のような鬣(たてがみ)をしていますが、これは年を取って禿げてしまったのではなく、ここの地域の雄ライオンの特徴です。雄ライオンの鬣の生え方は地域差が非常に大きく、同じく乾燥地のツァボ国立公園の雄ライオンも鬣が未発達で、逆に北アフリカに生息していたバーバリーライオンは首から腰、腹まで続く巨大な鬣を有しています。この違いは生息環境の違いによるものだと考えられます。鬣は雄同士の闘争において威嚇や首の防御の役に立ちますが、逆に狩りの時には素早い動きの妨げになります。獲物の生息密度が高く狩りの難度が低い、あるいは森林などの遮蔽物が多く待ち伏せで狩ることが出来るような環境では鬣は大きく発達し、逆に狩りの条件がシビアな土地、獲物の生息密度が低く平坦で見晴らしの良い土地では狩りの邪魔になる鬣は小さくなります。生存か闘争か、天秤にかけた場合どちらが重くなるかは環境によって変わるということですね。サンブル国立保護区にて。

カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り:  F5.6
露出時間: 1/1000 sec
ISO感度: 200

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サンブル国立保護区のゴマバラワシ

ゴマバラワシ

サンブル国立保護区で再び遭遇した世界最強のワシ、ゴマバラワシ(Martial Eagle / Polemaetus bellicosus)。和名はちょっとダサいですが、英名は『戦神マルスの鷲』、その名に恥じない圧倒的な迫力、威圧感です。どれくらい最強なのかは前の記事を読んで頂くとして、今回はまさに至近距離での遭遇でした。鷲はデカい・ゴツいのが当たり前ですが、まさに規格外のゴツさ、大きさを例えるなら一人暮らし用の小型冷蔵庫くらいでしょうか、まるで翼の生えた豹の様な圧力です。人を襲ったという話は聞いたことがありませんが、こんなのに襲われたら大の大人でもひとたまりもないでしょう。ジャッカルやサーバルまで襲うというのも納得のド迫力でした。

ゴマバラワシ顔

この写真(上)はこちらから購入できます。

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福井智一

Author:福井智一
ケニアにて野生生物保護の仕事をしていました。
日本においてもアフリカの野生動物を守る活動を続けていこうと考えています。
ケニア各地で撮影した写真を通じて、アフリカの大自然の魅力をお伝えします。
画像の無断転載は固くお断りします。ご利用になりたい方はコメント欄より連絡お願いします。
本ブログはリンクフリーです。リンクはご自由にどうぞ。
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