
水辺に向かうマサイマラのカバ。カバは日中は殆ど水の中から出ないので,全身の姿を見ることは比較的まれです。夜になると陸に出て草を食べます。カバはその姿から、のんびりした大人しい動物と思われがちですが、実はアフリカでナンバー1の危険動物です。縄張り意識が非常に強く,縄張りを犯されたと感じると人間だろうが自動車だろうが猛烈な攻撃を仕掛けてきます。人間がカバに噛まれればもちろん即死です。一方でカバの肉は非常に美味とされており,密猟の対象にもなっています。今日もアフリカの何処かでカバと人間の仁義無き戦いが繰り広げられています。

背中にいるのはオックスペッカー。ウッドペッカーがキツツキですから、オックスペッカーの和名はやっぱりウシツツキです。オックスペッカーは大型動物の皮膚から寄生虫をついばんで食べるので、彼らはいわゆる双利共生の関係にあるのですが,自然はなかなかそう簡単に美談だけでは終わりません。なんと大型動物の側に傷があった場合、その傷をつついて流れ出す血を舐めるそうです。昨日のエステティシャンが今日は吸血鬼となる・・・
撮影データ
カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り: F6.3
露出時間: 1/400 sec
ISO感度: 200
データ復旧

- 関連記事
-
- 知られざるカバの弱点
- マラ川のカバ
- カバとオックスペッカー