
夕暮れの空を舞う、ヒメアマツバメ(Little Swift / Apus afinis)の群れ。アマツバメの仲間は独自のアマツバメ目に分類され、スズメ目の中に含まれるツバメの仲間とは、姿は似ていますが系統は大きく離れています。アマツバメの仲間を図鑑で調べると、何故か空を飛んでいる姿の絵しか載っていません。それもそのはず、アマツバメは大地を捨てた鳥だからなのです。食事はもちろん、睡眠や交尾まで空中で行うといいます。一度地面に降りてしまうと二度と飛び上がることが出来ないので、一生を大地に触れることなく過ごします。退化した足は、切り立った崖にしがみつく能力だけは残っており、そこで営巣を行います。本種ヒメアマツバメは人家の軒下などにも営巣するそうです。長時間空から離れるのは抱卵の時ぐらいとなので、逆に言えば子育ての期間以外は毎日24時間空を飛んでいるんですね。夜も飛べるということはもしかしたら、と思い更に調べてみると、エコーロケーション(コウモリの様に超音波の反射を使って「見る」能力)の能力を持つ種もいるそうです。生き物の世界はまだまだ想像を絶する不思議が隠されているものですね。

カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り: F4.5
露出時間: 1/800 sec
ISO感度: 400
アフリカ雑貨・写真集など
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