
ナイロビ国立公園のエランド。エランドはアンテロープ(レイヨウ・カモシカ)の最大種です。体長は最大で3m40cm、肩までの高さが1m80cmに達します。捻れた角と喉の肉垂れ、背から腹にかけての数本の白い筋が特徴です。アフリカで最も繁栄している大型哺乳類は?と訊かれると、やはりこのエランドを含む鯨偶蹄目ウシ科の動物群と答えるしかないでしょう。東アフリカだけで20種以上のアンテロープが生息しています。それに引き換え奇蹄目ウマ科はグラント・グレービーシマウマの二種、サイ科はシロサイ・クロサイの二種しかいません。どうやら人類が繁栄するずっと以前から、奇蹄目の動物は鯨偶蹄目(その中のウシ科・シカ科)の動物に押されて衰退しつつあるようです。ではなぜウシ科の仲間がこんなに繁栄したかというと,ズバリ反芻の能力にあると考えられます。胃を4つ(内3つは食道が変化したもの)持ち、共生微生物の働きにより動物には消化できないセルロース(繊維)を分解、吸収することができるのです。この非常に高い栄養吸収効率と、それに伴う乾燥への適応によって今の繁栄を手に入れたということです。
撮影データ
カメラ: Pentax K-5
レンズ: DA☆300mm F4.0
絞り: F5.6
露出時間: 1/640 sec
ISO感度: 100
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