
シャバ国立保護区のロッジに居た鮮やかな緑色の蛇。東アフリカには緑色の蛇は多種居るのでハッキリとは分かりませんが、おそらくブームスラング(boomslang / Dispholidus typus)の緑色型だと思われます。もし間違っていたら教えてください。とても臆病で、もっと大きく写そうと近づいたらそそくさと逃げてしまいました。
ケニアにはヘビの仲間も多種生息していますが、なかなか人前に姿を現すことはありません。またケニア人はヘビを見つけると大抵袋叩きにして殺してしまうので、人が居る地域でヘビに出くわすのは困難です。無闇に野生動物を殺すのは好ましいことではありませんが、危険な毒蛇が多く、実際に被害を受ける人も少なくないので仕方ないのかもしれません。ケニア野生生物公社ではヘビを見かけたら殺さずに社に通報するように市民に通達しており、生け捕りにされたヘビはスネーク・パークなどに送られます。
本種ブームスラングはナミヘビ科ブームスラング属、一属一種の毒蛇で、ヤマカガシと同様、毒牙を奥に持ちます(後牙類)。ケニアに生息する毒蛇の中でも指折りの強力な毒(出血毒)を持ち、咬まれた場合成人男性でも抗血清を打たなければ死に至るほどです。ただし本種は非常におとなしく、毒の回りもとても遅いため、実際に危険なヘビというわけではないそうです。昼行性・樹上性のヘビで、主にアガマやカメレオンなどの樹上性のトカゲ類を捕食しています。目が非常に大きく、更に鼻が尖っていることから立体視によって獲物との距離を正確に計ることが出来ます。体長は最大で1.8m、細長い体型をしています。
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